中学生の時の歴史の先生が、校内でも有名な嫌われ者の先生で、なんでその先生が嫌われているのか理由が分からないままテストの返却日になり、理由が判明しました。なんとその先生は、点数が低い生徒の答案用紙を、ひどい言葉で罵りながら名前を読み、受け取る前に投げるのです。
生徒は大抵慌ててテストを受け取ろうとするのですが、投げ捨てられるためにそれを無様な格好で拾う羽目になり、とんでもなく恥ずかしい思いをするのです。反対に点数が良い生徒にはコロっと態度が変わり、優しい言葉と優しい笑顔でテストを手渡すので、その差は本当に激しいものでした。
当時私は歴史が苦手になりかけていて、答案を投げられる寸前のレベルでした。でもその先生のやり方に納得がいかず、人間の扱いをされないことに腹が立ちすぎて、なんとかして先生に認められる側になりたいと考えました。その結果、先生のやり方を批難して抵抗したりするより、ただ単純に良い点を取ればそれなりの態度で接してもらえるんだ!ということに気づきました。
それからは歴史の勉強を必死にしたおかげで徐々に成績も上がりだし、テストも丁寧に返してもらえるようになりました。何人かの生徒は先生に一致団結して反抗して、成績は下がるわ回を増すごとに関係が悪化するわで悪循環に陥っていく者もいましたが、私は逆に歴史が大好きになり、そんな単純なことで認めてくれる先生が大好きになったのです。それからも歴史好きが止まらず、学年2位のレベルまで上がることができました。悔しい思いをバネに、自分を嫌ってでもいいから勉強して欲しいという先生の裏の気持ちが分かったからこそ、この選択が出来たのだと思います。